双極性障害とは
躁うつ病とも呼ばれるもので、躁とうつが交互に繰り返されている状態を双極性障害と言います。
なお躁とは、気分が著しく高揚している状態で、逆に意欲が低下し、憂うつになっている状態がうつになります。
具体的に躁状態とは、上機嫌で饒舌、患者さんご自身の頭の中では次々にアイデアが浮かぶことから、落ち着かない様子がみられるようになります。
気持ちは大いに高まっているものの、気分爽快というわけでもないです。
また病気の自覚が患者さんご自身にはなく、自らの思考や行動が異常と感じることはありません。
ちなみに躁うつ病でみられるうつ状態は、うつ病で現れる症状と同様です。
双極性障害の患者さんによく見られる症状
- 元々の性格より怒りっぽい
- 話をし続ける
- 金遣いが荒い
- 性的に奔放になる
治療について
この場合も、うつ病と同様に薬物治療と精神療法になります。
ただ薬物療法で使用されるのは、気分安定薬です。
同薬は、気分が大きく上下に乱れた状態を安定させる効果が期待できるので、躁状態でもうつ状態でも有効です。
躁状態がひどく人間関係が悪化している場合には休職を勧める場合もあります。