老年期の問題(認知症など)
「認知症」とは老いにともない、脳の働きが衰えて記憶・判断力の障害などが起こり、意識障害はないものの社会生活や対人関係に支障が出ている状態をいいます。
また、加齢による性格変化や記憶力の低下に加えて、脳の機能の働きが衰えてさらに症状が進行し、症状の幅も拡大してしまう病気です。
日常生活の中で現れやすいサイン
- 同じことを何度も言う・問う・するなど、もの忘れがひどい
- 新しいことが以前よりも覚えられなくなった
- 慣れた道でも迷ってしまうことがある
- 些細なことで怒りっぽくなった
- 外出する際の持ち物などを何度も確かめる
- 財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑うようになった
- 今まで好きだったこと(趣味や好きなテレビ番組)に興味を示さなくなった
認知症の症状
加齢によるものわすれ
- 体験したことの一部を忘れる( 例:朝ごはんのメニュー)
- 物忘れの自覚がある
- 探しものに対して(自分で)努力して見つけようとする
- 日常生活への支障はない
- 症状は極めて徐々にしか進行しない
認知症によるものわすれ
- 体験したことのすべてを忘れる( 例:朝ごはんを食べたこと自体)
- 物忘れの自覚がない
- 探しものを誰かが盗ったなどと、 他人のせいにすることがある
- 日常生活への支障がある
- 症状が進行している