パニック障害とは

パニック障害のイメージ写真

これといった前兆もなく、ある日突然、激しい動悸や息苦しさのほか、めまいや吐き気なども伴うとされる発作(パニック発作)に襲われ、その間は死を意識するくらいの気持ちになります。

このように何の異常も確認されなくとも、このような発作をコントロールしていくというのは困難なので、再びあの苦しい場面に遭遇したらどうしようという悩みが尽きないようになります(予期不安)。
そして何度もパニック発作が繰り返されるようになると、発作時に助けを求められない場所(人混み、電車やエレベータの中 など)を明らかに避けるようになります(広場恐怖)。
その結果、外出をすること自体を避けるようになって、日常生活にも支障をきたすようになります。
このような状態になるとパニック障害と診断されます。

パニック障害は「パニック発作」、「予期不安」、「広場恐怖」の3つの症状がみられることで診断がつくようになります。
パニック発作で現れる症状は、動悸、発汗、めまい、吐き気、窒息状態などです。
ただ、このような症状は、他の病気(気管支ぜんそく、メニエール病 等)とよく似ているほか、予期不安や広場恐怖がみられている場合は、うつ病をはじめ、強迫性障害、社会不安障害などで起きる症状とも似ています。
そのため鑑別をしっかりつける必要があります。

治療について

治療の基本は薬物療法で抗うつ薬(SSRI)や抗不安薬を使用していきます。
なんらかのストレスが誘因になっている場合も多いので、そのストレスを軽減できるようにアドバイスしていきます。